サッカーのコンディショニンングに重要な自律神経とは?
みなさん、いつもブログを閲覧して頂きありがとうございます。
○試合前に良い睡眠が取れない。
○試合が近づくにつれてお腹が痛くなる。
○試合前夜は不安が強くて眠れない。
これらの症状は全て自律神経の乱れが関わっているのは、ご存知でしょうか?
自立神経が乱れる原因の一つとしてストレスが挙げられます。
現代社会を生きるアスリートは、激しいチーム内競争だけでなく成績が悪ければリアルタイムでSNSで叩かれ、ミスに関わると戦犯にされる。
インターネットを通してピッチ外では、常にストレスにさらされ続けながら競技に取り組んでいる選手も少なくありません。
サッカーの現場では、自律神経が乱れるとどの様な現象が生まれるのでしょうか?
○パスミスが増えたり…
○GKとの一対一の局面で緊張して外してしまう…
○PK戦で緊張してしまい思ったところにボールが蹴れない。
自律神経が乱れるとピッチ上では、この様な現象が生じると言われています。
アスリートとして自律神経を定期的に整える術を知っておくコトは、ピッチ外からのストレスを最小限にし、チーム内競争に打ち勝ち常にベストコンディションでいる為に必要不可欠な時代となっています。
しかし、多くのサッカーに関わる選手・指導者は、自律神経についての見識が浅いのが現実。
そこで今回は、基本的な自律神経の役割・サッカーのパフォーマンスとの関わりについてまとめたいと思います。
①:自律神経とは?
みなさんが想像している神経は、筋肉に張り巡らされていて脳からの指令を筋肉に伝えるための経路だという認識だと思います。
その筋肉を動かす神経のことを”体性神経”と呼びます。
自律神経は、”体性神経”とは異なり内臓に張り巡らされ心拍数や血圧・消化・呼吸などの生命維持に必要不可欠な身体機能を調整する神経になります。
自律神経は、”交感神経”と”副交感神経”の2種類に分類できます。
2つの関係を車に例えると…
交換神経は、身体活動を活発にする車のアクセルの役割。
副交感神経は、リラックスした時に優位になるのでブレーキの役割をしているとも言えます。
日々の生活の中では、交感神経と副交感神経は互いにバランスを取りながら身体機能を維持しているのです。
②:交感神経
交感神経は身体活動を活発にする車のアクセルの役割があると説明しました。
交感神経は運動をしている最中やストレスを感じたり、驚きや不安・危険を感じたりする場面で優位になり、気管支を拡張させ酸素摂取量を増やし、心拍数を増加させて筋肉の体温を上げるイメージです。
ナイターの試合後になかなか入眠できない現象は、試合で最高潮に高まった交感神経が試合後も興奮し続けてしまうが為に起きる現象と言われています。
③:副交感神経
交感神経とは逆に、副感神経は身体活動を活発にする車のブレーキの役割があると説明しました。
副交感神経は、睡眠時や食後、ヨガやストレッチでリラックスしている時に優位になります。試合後は、いち早く副交感神経のスイッチをいれリカバリーに力を入れたいところです。
④:ゾーンに入る為の手段として『自律神経をコントロールする』
自律神経の大まかな役割が分かったところで、実際サッカーの現場でどの様に活かせば良いのか気になるところ。
サッカーのパフォーマンスへの活用として代表的なのが、ゾーンに入る為の手段として『自律神経をコントロールする』方法。
”ゾーン”
スポーツ選手なら聞いたコトがある言葉だと思います。
トップアスリートが競技中に『ボールが止まって見えた。』『相手の動きがスローモーションに見えた。』と表現しているのを聞いたコトがあるのではないでしょうか?
この様に、集中力が極度に高まり他の思考や感情を忘れ競技に没頭している状態をゾーンと呼びます。
一昔前であればゾーンに入るコトは、スピリチュアルなモノとして捉えられていました。
しかし、スポーツ科学の進化と共にゾーンに入る際は、交感神経と副交感神経のバランスが関わっていると分かってきました。
ゾーンに入る際は副交感神経と交感神経の調和が取れて、精神的に緊張とリラックスのバランスが良い状態だそうです。
ゾーンに入る為の試合前のルーティンを確立は、個人差や競技歴・経験も関わります。
試合前のストレッチや食事・音楽を聴くタイミング等を調節して、自分にあった交感神経と副交感神経のバランスを見つけ出し、集中して試合に入る工夫をしましょう。
⑤:良いリカバリーの為に『自律神経をコントロールする』
試合後は、交感神経が最高潮に高まり身体は興奮状態にあります。
試合後すぐに副交感神経を優位にしリカバリースイッチを入れるコトは、シーズンを通してコンディションを維持する為にはとても重要なコト。
試合前のゾーンに入る為のルーティンを持っている選手は多くいますが、試合後の交感神経を下げる発想を持っている選手は少ないのではないでしょうか?
是非、試合後は良いリカバリーの為に『自律神経をコントロールする』ルーティンを作ってみてはどうでしょう。
⑥:まとめ
以上、今回は『サッカーのコンディショニングに重要な自律神経について』でした。
この記事を読まれた方が自律神経についての見識を深め、最高のコンディションでサッカーを楽しんで頂ければ幸いです。
それは。