【サッカー】トレーナーが試合翌日の治療で気をつけるべき5つのポイント

【サッカー】トレーナーが試合翌日の治療で気をつけるべき5つのポイント

【サッカー】トレーナーが試合翌日の治療で気をつけるべき5つのポイント

みなさんいつもブログを閲覧して頂きありがとうございます。



サッカーの試合翌日は、消耗した体力をいち早く回復させる為にリカバリーと呼ばれる方法が取られます。




過去にいくつかリカバリーに関連する記事を書きました。



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リカバリーには、選手自身が身体を動かして行うアクティブリカバリーとトレーナーによる治療などのパッシブリカバリーの2種類があり。



トレーナーにとって試合翌日に行われるパッシブリカバリーの治療は腕の見せ所。



と言うコトで…



今回は、試合翌日のリカバリーの際の治療で心がけているコトについて書きます。




1️⃣:自分のところで、選手の情報を止めない

試合翌日の治療は、試合出場した選手達をトレーナー陣で、割り振って治療をしなければなりません。



基本的に、試合で痛んだ選手は現地のトレーナーに振って、私は自分の強みでもあるコンディショニングに対する治療に集中しています。

しかし、治療をしている最中に、本人も気付いていない打撲を見つけたり…


試合後は痛くなかったけど、翌朝起きてから痛みが出てきた、というパターンもよくあります。


ちょっとしたケガが悪化してトレーニングできなくなる事は殆ど無いのですが…


最悪の時を想定して、どんな小さなケガでも、他のスタッフと情報共有をしっかり行うコトを徹底しています。


2️⃣:細かい打撲でも甘く見ない


どんなに細かい打撲や痛みでも甘くみないで、必ず治療をする様にしています。


選手の抱えている既往歴や身体のバランスによっては、打撲自体は大したコトがなくても大きなケガや慢性化する痛みに繋がる可能性もあるからです。


細かい打撲の治療方法は確立させておくべきでしょう。


3️⃣:治療はやり過ぎない


試合後の治療時間は、1選手、約20分〜30分程度で行うのが一般的ではないでしょうか。


筋肉痛や打撲の痛みを一回の治療で解消する事は、不可能な事だと考えています。


むしろ、一回の治療でその様な症状を治療しようとすると、強い刺激を加えなければなりません。つまり、リスクもあるという事です。


リカバリーの次の日はオフ。治療の後には、翌日にセルフケアとして何をすれば良いのか伝える様にしています。


この様に、治療+翌日のセルフケアでリカバリーの効果を考えた方が、身体に負担なくリカバリーできる印象です。



4️⃣:古傷もまとめ
てチェック


プロまで生き残っている選手なので、みんな、どこかしら古傷を抱えてプレーしています。


このコトから、試合後の治療では、既往歴もまとめてチェックをする様にしています。


特に、女子チームなので膝関節周囲の既往歴を持っている選手がたくさんいます。


膝の安定性に重要な筋肉の左右差が出ていないか、膝が曲がりにくくなっていないか、足首の可動域は低下していないか、なども試合後の治療を活用して定期的に細かくチェックする様にしています。 



5️⃣:全身治療も行う


選手が訴える、痛みや筋肉の張りがある部位だけでなく、サッカーの競技特性を考えて、全身の治療を取り入れる様にしています。

例えば、ある選手がハムストリングスの張りを訴えたとしても、必ず、サッカーの動きに重要な他の筋肉や足関節や股関節の動きは問題ないか、すべて確認する様にしています。


痛みがある部分のみの治療だと、痛みが取れてからのコンディションが上がってきません。


全身を治療しつつ、患部の症状をどのように和らげるかを意識して治療をしています。


まとめ


以上、今回は試合後の治療で私が気をつているコトについてまとめてみました。


試合後のリカバリーの治療は、トレーナーとして腕の見せ所。


この記事が、今後活躍する若手トレーナーの役に立てば幸いです。


それでは。