【コンディショニング】サッカーの指導現場でよく耳にする『最高の準備』とは?

【コンディショニング】サッカーの指導現場でよく耳にする『最高の準備』とは?


【コンディショニング】サッカーの指導現場でよく耳にする『最高の準備』とは?



サッカーチームで働いていると、指導者が選手に対して『最高の準備』と言う言葉を投げかけているのをよく耳にします。



『最高の準備』…



”次の試合に向けてコンディションを整えて100%のパフォーマンスを発揮する努力をしましょう。”



という意味だと、私は解釈しています。



耳障りの良い言葉で指導者は、選手にこの言葉を通して様々な要求をしがちですが、その意図を選手に100%伝えて選手自身がこの言葉を深掘りしてコンディショニングを創意工夫して継続できているケースは限りなく少ないのではないでしょうか?



というコトで、今回はトレーナーという立場からサッカー現場で頻繁に耳にする『最高の準備』の意味を考察したいと思います。




①:コンディショニンングの3大要素



『最高の準備=最高のコンディショニング』



コンディショニングとは、”ピークパフォーマンスを発揮する為に必要なすべての要因を整えるコト”と定義されています。



そして、その要因の中でも特に重要な3大要素として、運動・栄養・休養の3つに大別できます。



つまり、『”最高の準備”とは”運動・栄養・休養”の3つの要素を試合に向けて最適化するコト。』と個人的には解釈しています。

②:運動




試合後のリカバリーでは、有酸素運動やストレッチ・モビリティエクササイズ・交代浴を取り入れ、いち早く疲労を回復させ、オフ明けのトレーニングに全力で臨める様に準備しましょう。



傷害予防エクササイズを工夫して、ケガの発生率を下げましょう。



ケガが減りチーム内競争が促されるコトでシーズンを通して大きく成長できたという実感を得られるハズ。



チームトレーニングには、指導者の様々な意図が組み込まれています。



トレーニングの内容、順番などから背景に隠されている指導者の意図を読み取りながらトレーニングに取り組みましょう。



試合に向けて頭の中も準備するコトが重要なのです。



チームトレーニングだけでなく個人の課題を次の試合までに解決する必要があります。個別トレーニングは、チームトレーニングの量を考慮しながら質を意識して短時間で集中して取り組みましょう。


試合前日は、身体のキレを引き出す為のアクチベーションを取り入れましょう。



アクチベーションは試合前日というコトもあり選手個人の好みが反映される部分でもあり、チームのトレーニング強度と相談をしなければいけない部分なので、自分の経験と身体の疲労度と確かめながら決めましょう。



運動面においては、以上のコトを意識しながら試合に向けてコンディショニングすると”最高の準備”に繋がります。


③:栄養


人間の身体は食べたモノが消化され栄養素として細胞に吸収され、1試合を闘う為の身体が構成されています。




普段の食事では脂質の量を極力抑え、糖質・ビタミン・ミネラル・タンパク質を充実させた彩り豊かな食生活を心がけましょう。




試合直後は、消化に良い食事内容で90分の試合で枯渇したエネルギーの補充や傷ついた筋繊維・骨細胞の回復に必要な、糖質やタンパク質・カルシウム・ビタミン・ミネラルを速やかに摂取しましょう。



オフの日は、基本的にエネルギーは必要ないので糖質の量を減らし、回復に必要なミネラル・ビタミンは意識的に多く、魚や鶏肉など脂質の少ない高タンパクな食品からのタンパク質摂取と積極的な水分補給を心がけ血液循環を促し老廃物の排出を意識するコトをオススメします。



2部連の日はエネルギー収支のバランスを崩して体重が減らない様に、エネルギー源になる糖質の量を増やし補食も欠かさない様にしましよう。



それと同時に、激しいトレーニングによって低下した免疫力を改善する為に、緑黄色野菜や海藻を積極的に取りましょう。



試合前は、炭水化物を意識的に多く含んだ食材を選び、試合に向けて90分走り切れるエネルギーを確保しましょう。タンパク質の量を確保できない場合は、積極的に栄養補助食品を賢く活用するのも悪くありません。



栄養面においては、以上のコトを意識しながら試合に向けてコンディショニングすると”最高の準備”に繋がると思います。


④:睡眠



睡眠前は興奮した際に活発になる交感神経を下げ、身体をリラックスさせる役割のある副交感神経が相対的に優位になる様な工夫をしましょう。



睡眠前は、パソコンやスマートフォンなどから発せられるブルーライトには注意が必要。



どうしても使う場合は、ブルーライトメガネを使うコトをオススメします。



22時までに入眠。最低8時間の睡眠時間は確保しましょう。



食事と入浴は、入眠前の2時間前には済ませるコトをオススメします。



入眠前は、軽いストレッチなどを行うコトで睡眠の質を上げるコトができます。体温が上昇する様な、強度の高い運動は入眠の妨げになる可能性があるので注意。



枕やマットレスも、サッカー用品と同様にこだわりましょう。



1日の1/3の時間を共にするコンディショニングの為の超重要アイテムです。




現在はSNSが普及して、運動・栄養面だけで、ライバルとの差を作るのが難しい時代になってきました。



コンディショニングの3大要素の”睡眠”に意識を向けて『最高の準備』に取り組んでみてはいかがでしょうか?


以前、睡眠の質を上げる為の方法を記事にしました。もしよければ、以下のリンクからどうぞ。



⏩⏩【サッカー】コンディショニングの3大要素『睡眠』の質を上げ、パフォーマンスを上げる方法。


⑤:まとめ



”次の試合の準備は、試合終了のホイッスルから始まっている。”


試合後はいち早く頭を次の試合に向けて切り替え、コンディショニングの3大要素、”運動・栄養・睡眠”を次の試合に向けて理想化し『最高の準備』をしましょう。



この記事を読んだ方が、次の試合に向けての『最高の準備』が整い、100%のパフォーマンスを発揮して頂けると嬉しいです。



それでは。