ヨーロッパと日本のマッサージの違い
みなさんいつもブログを閲覧して頂きありがとうございます。
実は、日本とヨーロッパで行われているマッサージには大きな違いがあるって知っていますか?
ヨーロッパと日本では気候も違えば、骨格も筋肉の量も異なります。
当然…
日本とヨーロッパのマッサージに違いがあっても不思議ではありません。
というコトで…
今回は、ドイツのサッカーチームでトレーナーとして働いている経験を踏まえて”日本とヨーロッパのマッサージ”について書きます。
1️⃣:日本のマッサージ
日本のマッサージの特徴は、日本発祥の”指圧”の影響が強く、ヨーロッパのマッサージよりも点で捉える傾向があります。
”指圧”は、筋肉のコリをしっかり点で捉えて、拇指でゆっくり丁寧に圧を加えるアプローチ方法。
⏩⏩指圧の参考動画
治療の後は凝り固まっていた筋肉がしっかりほぐれた感覚がします。
日本では、あん摩マッサージ指圧師がマッサージを生業としています。
私が住んでいるドイツでは、理学療法士が行う医療マッサージも存在しますが、ヨーロッパの多くの国は民間資格所有者でもマッサージを行うコトができます。
この点もヨーロッパとの違いと言えるでしょう。
✅日本のマッサージといえば指圧。
✅アプローチのポイントを点で深く捉える。
2️⃣:ヨーロッパのマッサージ
一方でヨーロッパでマッサージというと、”オイルマッサージ”の事を指します。
オイルを活用して、手のひらで皮膚表面をゆっくり滑らせて体温を上げる方法。
日本の指圧が治療ポイントを点で捉えるのに対して、ヨーロッパのオイルマッサージは面で表面的に捉える印象です。
ヨーロッパのマッサージの起源はフランス。スウェーデンのマッサージも有名です。
以下にいくつか参考にして下さい。
⏩⏩①オイルマッサージの施術の様子。
⏩⏩②オイルマッサージの施術の様子。
⏩⏩③オイルマッサージの施術の様子。
✅ヨーロッパのマッサージといえばオイルマッサージ。
✅アプローチのポイントを面で表面的に捉え
3️⃣:日本とヨーロッパの違い
では、日本とヨーロッパのマッサージの違いはどこから来ているのでしょうか?
検証してみました。
以下の日本とヨーロッパの文化・風土の違いから、異なるマッサージの方法が発展したと考えています。
大陸であるヨーロッパは、島国の日本と比べてとても乾燥していて、特に冬は寒い。体温を上げ、乾燥を防ぐためにオイルが使われているのかもしれません。
✅肌質
ヨーロッパの人と日本人の肌質は違います。ヨーロッパの人の肌は弱く、皮脂の分泌も日本人の方が多いみたいです。つまり、マッサージの際に、皮膚を守る意味でもオイルの使用が発展したのかもしれません。
✅指先の器用さ
日本人は指先が器用な人種です。”箸”や”たくさんの文字を書いて覚える文化”があるからです。この文化の影響で”指圧”の様な指先の感覚を繊細に使う技術が発展したのかもしれません。
4️⃣:日本の指圧式マッサージの技術はヨーロッパで受け入れられるのか?
もちろん、好みにもよりますが…
筋肉のコリを点で捉える日本のマッサージの技術は、ヨーロッパで受け入れられる傾向があります。
私もサッカーチームで選手のケアの際に、日本の指圧を取り入れています。
ただし…
ヨーロッパの人に対して、いきなり日本の点で捉える指圧の様なマッサージをしてしまうと、ビックリされるコトがあります。
逆に、日本のポイントで捉えるマッサージを受け慣れている人がヨーロッパのマッサージを受けると物足りなさを感じる場合もあるので注意。
5️⃣:まとめ
5️⃣:まとめ
どちらのマッサージの仕方が優れているのかという話ではなく。あくまでも方法が違うというコト。
ヨーロッパでマッサージを受ける機会のある方は、是非その違いを楽しんで貰えたらと思います。
逆に…
ヨーロッパでマッサージをする機会がある方は、両方ともできるとよいと思います。
私自身、ドイツのサッカーチームで働いて4シーズン目。
選手によって、ヨーロッパ式のオイルマッサージと日本式の指圧を使い分けて、また組み合わせて治療しています。
日本のやり方、ヨーロッパのやり方いろいろありますが…
私自身、常に選手にベストなマッサージを提供したいです。
それでは。
Yuki
ピンバック: Vol.159 試合翌日の治療で気をつけている5つのコト。 – Life in Germany