【海外 サッカー】ドイツでは、試合前の食事で何を食べるのか。
みなさん、いつもブログを閲覧して頂きありがとうございます。
現代サッカーでは、戦術の進化によって一試合のインテンシティが高まり、それに伴いトレーニングのインテンシティも引き上がりました。
更に、リーグ戦・カップ戦・チャンピオンズリーグ・代表活動など、アウェーの長距離移動を含む中3日でのハードな過密スケジュールが問題視されています。
選手個人としては、ハードスケジュールの中でケガを予防しコンディションを保って激しいチーム内競争に勝ち、試合経験を積み続けるコトが求められています。
つまり、コンディショニングの重要性が増したと言い変えられます。
ピークパフォーマンスに必要なすべての要因をコンディショニングと呼び、運動(トレーニング)・栄養・休養の3本柱をコンディショニングの3大要素と言います。
トレーニング分野は戦術トレーニングのみならず、アスレティックトレーニングもスポーツ科学の発展によるアップグレードされた最新情報がSNSを通してリアルタイムに得られる傾向にあり、トレーニングだけでライバルとの違いを作るのは、非常に難しくなっていると言っても過言ではありません。
むしろ、コンディショニングの3第要素の1つトレーニングに比重が傾くとケガのリスクが高まってしまいます。
海外選手とのフィジカルの差を少しでも縮めるために、海外でプレーする日本人選手はコンディショニングの質を高める為に専属の栄養士をつけている選手も少なくありません。
リバプールのクロップ監督は、この様に語ります。
クロップ監督が、Bayern Münchenから女性専属栄養士を引き抜いたのも有名な話。
⏩⏩リバプールの女性栄養士のドキュメントはこちらから。(ドイツ語)
メッシは、一時期体調不良に悩まされている時期がありましたが、食事の改善でパフォーマンスを取り戻したのも有名な話。
というコトで、今回は栄養のお話。
テーマは、”ドイツでは、サッカーの試合前にどんな食事を取るの?”について。
ドイツのサッカー選手が試合前の食事で何を食べているのかを現地でトレーナーとして働いている経験を踏まえてまとめたいと思います。
1.サッカーにおける試合前の食事(軽食)の重要性
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サッカーの試合前の食事(軽食)はとても重要な意味があります。
90分間通して、ハイインテンシティの試合で集中力を切らさずにプレーし切る為には莫大なエネルギーが必要。
試合後半、エネルギーが枯渇した状態でプレーするとトレーニングで苦労して身に付けた筋肉を分解してできたタンパク質をエネルギー源として闘うコトになります。
そのエネルギー源を試合のパフォーマンスに影響が無いギリギリのタイミングで補給し、試合後半での筋肉の分解を防ぐコトがサッカーの試合前の食事(軽食)の意味となります。
もちろん、試合後半でのパフォーマンスに差が出るでしょう。筋肉系のトラブルの予防にも繋がります。筋肉の分解を最小限に留められれば、リカバリーに費やす時間も最小限にし、次の試合に100%で臨む準備ができます。
シーズン通してケガなく安定したパフォーマンスを発揮し続ける為には、自分の体にあった試合前の食事を摂るコトはとても大切なことなのです。
2. 試合前の食事の時間
一般的に運動前の食事は運動時の胃や腸の負担を最小限に抑えるために試合の”3時間前”に済ますのが良いとされています。
私のチームだと試合開始の約”2時間30分前”に設定してあります。
ドイツでも日本同様、脂を多く含んだ食材や消化に時間のかかるタンパク質を含んだ食材を食べている所は、見たコトがありません。
日本だとエネルギー源になる炭水化物を多く含んだ、うどん・パスタ・おにぎりなどが主流でしょうか。
ウォーミングアップ前。
試合開始約1時間前になると、即エネルギーに変換されるゼリーによるエネルギー補給やバナナでの栄養補給がおススメ。
それでは、ドイツでは何を食べているのか見ていきましょう。
3. 試合前の食事の種類
どこの遠征先のホテルでも試合前は必ず同じ食事が出されます。
試合前は日頃から食べ慣れたモノを食べて試合に挑むという理由です。
食事の種類はこちら…
✅パスタ
✅シリアル
✅ケーキ
✅フルーツ
果物には、果糖、ブドウ糖が多く含まれているので、もちろん試合時のエネルギー源になりますし、ビタミンをたくさん含んでいるので疲労回復や免疫力向上の効果もあります。持ち帰って、試合後のバスでリカバリー目的に食べている選手もいます。
✅コーヒー
4. まとめ
ドイツの試合前の食事も日本と同様に基本的には”消化によく炭水化物が豊富でエネルギーに変換され易い食事”を取っています。
とはいえ…
腹が減っては戦はできん。というコトでパスタ大盛りをお代わりする選手で、毎試合高いパフォーマンスを発揮する選手もいます。
その一方で、試合前はお腹を重くしたく無いという理由でコーヒーだけで済ます選手もいます。
選手は長年の選手経験で何をどのタイミングでどの位食べれば良いのか分かっていると観察していて感じます。
大切なことは、トレーニングも食事も同様。
トライ&エラーを繰り返して、自分にあった試合前の食事方法を見つけるコトだと解釈しています。
それでは。