今回は、海外生活で変化した私の価値観について綴っていきたいと思います。




ドイツのチームで仕事をしていると、面白い経験ができます。




先日のEintracht Frankfurtとの試合で敗戦。今年のDFBポカールは残念ながらファイナリストにはなれませんでした。



試合から3日後、ある選手の治療をしていると…



『みんな、頭がいっぱい、いっぱいだ。試合後の2日オフだけでは、頭を空っぽにできない…』



と話していて、日本ではあまり聞かないない価値観だなと思いました。



振り返ってみると、過去にもこんなコトが…




3シーズン前、私たちのチームはDFBポカール(日本の天皇杯にあたるカップ戦)で準優勝。

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その準々決勝の試合前だったと思います。




急遽、2日間のオフが選手達に与えられました。




オフ明けには、大事な公式戦があるのに…




”大丈夫か…?”




トレーニングの身体のキレは確かに重たいけど、試合に向けて調整をすれば問題ないのでは…




”2日連続のオフは必要なのか?”




当時の監督に理由を尋ねると
『選手達の頭の中がもう、いっぱい、いっぱいじゃん。』との事。




当時の私は…



”大事な公式戦の前に、2日間オフを入れて怖くないのか…??”



と感じていました。





他にも…




ある選手とグラウンドでリハビリをしていた際、選手からこんな事を言われた事もありました。



『明日リハビリの予定だけど、頭の中を空っぽにしたい…急遽、オフをくれないかしら…?』



独断では決められないので………



監督に相談しに行くしかありません…



こんな事を相談したら…



”俺、キレられんじゃないか……”
”マジで、行きたくない……”


心底思いました…



でも、仕事なので重い足どりで向かうと…

私がどんなトレーニングをしていたか、監督は常に確認していたそうで…



『そりゃ、そうだな。お前のリハビリは頭のインテンシティ(負荷)高いもん。いいよ。許可するよ。』

とのこと…

個人的には、怒られなくてよかったという安堵感と…



”許可するんかい…”
”頭がいっぱいなだけだぞ…”
”ここは、頑張らせろよ…”



と、しっくり来ない感じもありました。




海外生活も長くなって来たので…




無意識に私自身も同じコトをしている事に気がつきました…



海外で真剣勝負をしていると、涙がちょちょぎれる位辛い出来事があります。



いろいろ考えすぎて、頭がパンパンになって息が詰まる事もしばしば。



そんな時は、頭を空っぽにする為に、きれいな景色を見に行きます。

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頭を空っぽにした方が、自然と気持ちも切り替わり、その後の仕事も集中できる印象です。




DFBポカールの準々決勝の結果は、どうだったか?



2日間のオフ後、結果も内容も伴った試合で準決勝に駒をすすめました。



リハビリの選手は、オフ明けは、更に頭のインテンシティの高いメニューをこなせるようになってました。



脳も身体も超回復が必要だということです。



身体だけでなく、頭のコンディショニングができることが良い指導者の条件の1つだと学べました。



みなさんも定期的に”頭を空っぽにする時間”を設けてみるのはいかがでしょうか。



今回は、私が海外生活の中で新たに発見した価値観のお話でした。



それでは。



Yuki